大切なデータを守るために…データ復旧業者の選び方！

パソコンでデータを保管するにあたって気をつけなければいけないのが、データの破損や消失です。なんらかの故障によってデータが破損してしまったり、誤ってデータを消してしまったりと、理由はさまざまですがデータが消えてしまうことはあります。そうなったときのためのバックアップは大切ですが、バックアップする前に突然消えてしまう場合もあります。そんな事態に陥った場合には、データ復旧を利用することでデータを取り戻すことができます。

データ復旧の方法としては、ソフトを使って自分で行う、業者を利用する、という2種類があります。安全にデータ復旧するなら業者を利用するのが望ましいといえますが、気になるのがどの業者を選べばいいのかということ。データ復旧を成功させるためには、信頼できる業者を選ぶ必要があります。そこで今回は、データ復旧業者の選び方についてご紹介します。

焦らずに時間をかけて探す

データ復旧業者を探す際にまず覚えておきたいのは、焦る必要はないということ。

パソコンやそのパーツは機械であるため、当然ながら寿命があります。時間が経てば経年劣化が起こりますし、保存状態が悪ければ劣化は早くなります。しかし、劣化するとはいえ年単位の話であり、今日明日にでもすぐに劣化してしまうというわけではありません。また、復旧させたいデータは上書きされない限り変化することはないため、記憶媒体を取り外して通電させずに保管しておけば状態が変わることはありません。そのため、じっくりと業者を探すことができます。

メールで細かく問い合わせを行う

データ復旧業者を探す場合、メールで細かい内容まで確認することが大切です。電話で確認すると思い違いや齟齬が発生したり、「言った言っていない」の水掛け論になったりする場合があります。データ復旧に関しては細かいところまで確認をする必要があるため、きちんと書面に残るメールで確認するほうがいいでしょう。

確認する内容としては、次のようなものがあります。

・初期診断の有無とかかる料金
・復旧可能なデータの一覧
・キャンセルできるか
・キャンセル費用や送料はかかるか
・初期診断や復旧にかかる時間
・料金の支払い方法（前払い、後払いなど）
・復旧の際にハードディスクを開封するのか
これらの項目のなかで、ホームページで確認できない内容については質問しておきましょう。トラブルの原因となります。特にハードディスクを開封するかどうかは、非常に重要です。開封時に穴を開けられたり、ネジを失くされたりすると、次の業者に依頼できない可能性があります。

また、これら以外にも気になることがあれば、積極的に質問するようにしましょう。

自社で作業が完結する業者を選ぶ

データ復旧作業を行う業者のなかには、自社だけで完結する業者と他社が介入する業者の2種類があります。たとえば、受付だけを行なって、作業は別の会社に発注するという業者。この場合、受付を行なった業者が作業内容を把握できないというリスクがあり、また記憶媒体の受け渡しに余計な時間がかかってしまいます。情報の齟齬が発生する可能性も高くなるため、他社に発注するタイプの業者を利用するのはリスクが高いといえます。

また、ツールが自社製であるかどうかも大きなポイントです。データ復旧業者のなかには、データ復旧を行うのに市販のツールを使用している業者もあります。そういった業者では自分でツールを使ってデータ復旧するのと変わらないため、利用する意味がありません。そのため、自社製ツールを使用しているかどうかもチェックしておきましょう。