データ復旧お役立ちコラム

不良セクターとは?
発生する原因や修復方法を解説

HDDトラブル・基礎知識
更新:2023.09.20
不良セクターとは?<br> 発生する原因や修復方法を解説

HDD(ハードディスクドライブ)の代表的なトラブルのひとつが「不良セクター」です。発生すると、HDDの読み書きにエラーが生じたり、頻繫にフリーズを起こしたりするなど、さまざまなトラブルに見舞われるようになります。

誤った対処をすると状態が悪化する恐れがあるため、適切な対処法を押さえておくことが大切です。

ここでは、不良セクターで発生する症状や原因、対処法などをご紹介します。

HDDのデータ復旧の詳細はこちら

目次– 読みたい項目からご覧いただけます。

不良セクターとは

不良セクターとは、何らかの原因によってHDD上でデータを正常に読み書きできなくなったセクターのことです。セクターとは、HDDにおけるデータの最小の記録単位を指します。

不良セクター自体は、故障を意味するものではありません。通常は不良セクターが発生しても自動的に処理されるため、大きな問題にはならないことが多いです。

しかし、不良セクターの領域が拡大すると、HDDの動作に支障をきたしてデータが失われてしまう恐れもあります。

不良セクターで起きる症状

HDDに大規模な不良セクターが発生している場合、以下のような症状やトラブルが起こるようになります。

  • パソコンの起動に時間がかかる
  • パソコンが頻繫にフリーズする
  • ブルースクリーンが表示される
  • ファイルを開く際に、「ファイルが壊れています」とエラーメッセージが表示される
  • 「ドライブCの読み込みに一般的なエラーが発生しました」などのエラーメッセージが表示される
  • HDDから異音が聞こえてくる など

不良セクターが発生する原因

不良セクターが発生する原因は、大きく3つに分けることができます。考えられる3つの原因の詳細については、以下の通りです。

HDDの初期不良

1つ目に考えられる原因は、HDDの初期不良です。現在の技術で不良セクターを完全になくすことは難しく、工場出荷時の段階でHDDには不良セクターが存在しています。

通常は故障やトラブルに発展することはありませんが、工場出荷時の段階ですでに不良セクターが多く存在している場合は、初めから正常に作動しない可能性があります。

磁性体の経年劣化

HDD内部の磁性体の経年劣化も原因のひとつです。HDDを長期間使い続けると、データ記録面に塗布された磁性体が劣化して、不良セクターが発生します。

そのまま使用を続けると、不良セクターの領域が拡大して正常に作動しなくなることがあるため、注意が必要です。そうなると、失われたデータの復元も困難になってしまいます。

磁気ヘッドの破損

落下などの物理的な衝撃や摩耗による、HDDのデータ読み書き部分である磁気ヘッドの破損も、不良セクターが発生する原因のひとつです。

磁気ヘッドが破損すると、データの読み書き時に記録面であるプラッタと接触しやすくなります。ヘッドがプラッタに接触してスクラッチと呼ばれる傷が付くと、その部分が不良セクターになってしまうのです。

スクラッチの発生は、HDDが物理的に破損している状態である「物理障害」の中でも深刻で、修復が難しいとされています。

不良セクターを修復する方法

不良セクターを修復してHDDのトラブルを防ぐには、どうすれば良いのでしょうか。ここでは、不良セクターを修復する方法を2つご紹介します。

Windowsのエラーチェック

Windowsパソコンを使用している場合は、「エラーチェック」というオプション機能を活用すると良いでしょう。軽度の不良セクターであれば、エラーチェック機能で修復できる場合があります。

【エラーチェックで修復する方法】

  1. エクスプローラーを起動して「PC」を選択する
  2. チェックしたいHDDを右クリックして、メニューから「プロパティ」を選択する
  3. プロパティが開いたら「ツール」タブをクリックし、エラーチェック項目にある「チェック」をクリックする
  4. 「不良セクターをスキャンし、回復する」にチェックを入れて、「開始」をクリックする
  5. スキャンを開始後、再起動を要求されたら再起動を行う

上記の方法で再起動を行うと、不良セクターの修復が自動で開始されます。

専門業者に相談する

エラーチェックで解決しない場合は、専門業者に相談・依頼しましょう。安全にデータを復旧したい場合は、確かな技術力と経験を有するデータ復旧業者に相談する必要があります。

データ復旧は、ロジテックデータ復旧技術センターにご依頼ください。高い技術力と実績を有しているため、さまざまな症状に対応できます。

不良セクター発生時の注意点

不良セクターによる動作不良が疑われる際は、以下のような行動を控えることが重要です。

電源のオン/オフや再起動を繰り返す

多くの不良セクターがある状態で電源のオン/オフや再起動を繰り返すと、不良セクターが拡大します。HDDに大きな負荷がかかり、状態が悪化する恐れがあるため、通電するのは避けましょう。

自力での対処はできるだけ避ける

不良セクターによるトラブルはHDDの物理障害の一種です。復元ソフトなどで無理に対処しようとすると、データの消失につながる恐れがあります。

迷ったら専門業者に復元を依頼しよう

不良セクターのトラブルは、致命的な故障寸前の状態に至っている可能性があり、動作に支障をきたしたりデータが失われたりする恐れもあります。

自力での対処法が有効なケースは限定的で、無理な修復を試みるとかえって状態が悪化し、専門業者でも復元が難しくなることも考えられます。不良セクターによる問題が発生した際は、できるだけ早い段階で専門業者に相談することが大切です。

もっと知りたい!続けてお読みください
HDDのデータを復元する方法とは?障害の種類や対処法を知っておこう
あなたの大切な
HDDのデータを復旧します!
Logitecデータ復旧サービス
こんな課題がある方は
お気軽にご相談ください
・パソコンが起動しなくなった
・誤って大切なデータを削除してしまった
・市販の復旧ソフトを使用しても
復旧できない
HDDのデータ復旧の詳細はこちら
0800-888-6409年中無休 9:00~24:00受付(相談無料)

あわせてお読みください

TOP