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Windowsで「アクセスが拒否されました」と表示された時の対処法

PCトラブル・基礎知識
更新:2024.03.05
Windowsで「アクセスが拒否されました」と表示された時の対処法

Windowsで保存しているファイルやフォルダを開こうとした時に、「アクセスが拒否されました」とエラーメッセージが表示されることがあります。パソコン本体や接続している外付けストレージ(記憶装置)に何らかの問題が発生している恐れがあるため、適切に対処することが大切です。
ここでは、「アクセスが拒否されました」と表示される主な原因と対処法をご紹介します。

目次– 読みたい項目からご覧いただけます。

1 「アクセスが拒否されました」が表示される2つの可能性

「アクセスが拒否されました」と表示される時は、パソコン自体にエラーが発生している状況と、接続した外部機器にエラーが発生している状況の2つの可能性が考えられます。
パソコン本体に内蔵されているHDDまたはSSDといったストレージ(Cドライブ)に問題がある時は「C:¥ にアクセスできません」と表示されます。

一方で、外付けHDDや外付けSSD、USBメモリなどの外部機器に問題がある時は「D:¥ にアクセスできません」と表示されるので、覚えておきましょう。
パソコンの設定によっては「E」や「F」といった別のアルファベットが表示されることもありますが、何らかの問題が起きているという点は変わりません。

2 「アクセスが拒否されました」と表示される原因と対処法

「アクセスが拒否されました」とエラーメッセージが表示される原因には、多くのことが考えられます。考えられる主な原因と対処法は、以下のとおりです。

2-1 パソコンと機器の接続不良

パソコンとストレージが正しく接続されていない、ケーブルが破損しているなど、接続不良が原因でエラーメッセージが表示されている可能性があります。
最初に、周辺機器が確実に接続されているか、ケーブルや端子が破損していないかを確認しましょう。

USBハブやドッキングステーション経由で外付けストレージを接続している時は、USBハブ側に問題があることも考えられます。USBハブやドッキングステーションを介さず、パソコンに直接外付けストレージを接続してみるのも有効です。

2-2 アクセス権限が与えられていない

特定のユーザーだけアクセスできるように設定してあるファイルやフォルダを選択した時も、「アクセスが拒否されました」と表示されます。
アクセス権限や所有権は、ファイルまたはフォルダの「プロパティ」欄から確認可能です。

会社用のパソコンなど、アクセス権限を自分で変更できない機器の場合は、システム担当者や管理者に問い合わせましょう。

2-3 ドライブレターの重複

「C:」や「D:」といったドライブレター(ストレージを識別するためのアルファベット)が重複している時も、ドライブが正しく機能しないためエラーが表示されます。ドライブレターが重複している時は、アクセスできないドライブのドライブレターを変更する必要があります。
ドライブレターを変更する方法は、以下のとおりです。

【ドライブレターの変更方法】

1.「スタートボタン(Windowsマーク)」を右クリックして「ディスクの管理」を選択する
2.アクセスできないドライブを右クリックして「ドライブ文字とパスの変更」を選択する
3.「ドライブ文字とパスの変更」画面が表示されるので、「変更」をクリックする
4.「次のドライブ文字を割り当てる」のリストから任意のドライブレターを選択し、「OK」をクリックする
5.「ドライブ文字に依存する一部のプログラムが正しく動作しなくなる場合があります。続行しますか?」と表示されるので、「はい」をクリックする

2-4 ファイルシステムのエラー

パソコンのストレージは、ファイルシステムによってデータの管理を行っています。パソコン本体と外付けストレージのファイルシステムが異なる時や、外付けストレージのファイルシステムが破損している時なども、データにアクセスすることができません。

ファイルシステムに発生している障害が軽度の場合は、「chkdsk(チェックディスク)」というコマンドを実行することで、エラーを修復できる可能性もあります。
ただし、チェックディスクが原因で機器が完全に故障したり、データが消えたりする恐れもあるため注意が必要です。

また、内部のデータが完全に消えても問題ないという時は、フォーマット(初期化)を行うのも良いでしょう。

2-5 BitLockerが起動していない

HDDを暗号化してデータを保護する「BitLocker機能」が起動していないことが原因で、エラーが表示されるケースもあります。BitLocker機能を有効にしている方は、以下の方法で設定を確認してみてください。

【BitLockerの設定方法】

1.スタートボタンを右クリックし、「ファイル名を指定して実行」を選択する
2.表示されたウィンドウで「services.msc」と入力し、「OK」をクリックする
3.「BitLocker Drive Encryption Service」をダブルクリックする
4.「スタートアップの種類」の項目を「自動」へ変更する
5.サービスの状態が停止の時は「開始」を、実行中の時は「再開」をクリックしたら、最後に「OK」を選択する

2-6 機器が物理的に故障している

落下や転倒によって強い衝撃を与えてしまった、水没させた、長年使い続けているなど、物理的な故障が要因で、アクセスエラーが表示されることもあります。
物理障害と呼ばれる故障で、復旧には専用の設備や高い技術力が不可欠です。アクセスエラーの原因が物理障害の場合は、基本的には個人で対処することはできません。

3 データを復旧したい時は専門業者に相談を

ご紹介した方法では、重度の障害に対処することはできません。機器を落としてしまった、異音がするといった物理障害が疑われる時も、個人で対処するのは困難です。

フォルダやファイルが認識されず、個人での対処が難しい時は、すぐに機器の電源を切って専門業者に依頼しましょう。データが不要で機器を正常に動作させたい時は修理業者に、データが必要な時はデータ復旧サービスに依頼するのがおすすめです。
データ復旧業者なら、データ復元ソフトでは対応できない重度の障害にも対応できます。

ただし、データ復旧業者ごとに、有している技術力や対応できる障害の種類は異なります。大切なデータを取り戻したい時は、信頼できる専門業者に依頼することが大切です。

4 適切な方法で対処することが大切

「アクセスが拒否されました」というエラーメッセージは、パソコンで比較的起こりやすい現象のひとつです。強制終了や再起動によって問題が解決することもある一方で、それらの操作はストレージに負荷が掛かります。状態が悪化する恐れもあるため注意が必要です。

アクセスエラーが表示されていて、個人では対処のしようがない時は、すぐにデータ復旧の専門業者に相談することをおすすめします。

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