データ復旧サービス導入事例

レストラン ディモア様

レストラン、Dis-Moi(ディモア)の内藤ちなみ氏にロジテックのデータ復旧サービスを活用した理由と経緯について詳しく聞きました。

最初に電話に出てきた方の対応がとても素敵でした。私、大事なことほどその時の感覚を信じて決めるんです。でも、それで失敗したことはありませんから

レストラン ディモア様
■対象ハードディスク
I・O DATA製 USBフラッシュメモリ(16GB)
■OS
Windows XP Pro/Home
■復旧スケジュール
解析開始~調査報告 2012/10/17 ~ 10/18
復旧開始~復旧終了(発送) 2012/10/23 ~ 10/23
ディモアについて

ディモアは、長野県茅野市にある、素材重視の洋食レストランです。野菜はすべて無農薬の自家栽培。開業して、今年で25年目。常連さんも多数いらっしゃいます(右写真はディモアの自家農園の様子)
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「大事なUSBメモリを壊してしまいました」

今回、ディモアではロジテックにどのようなデータ復旧を依頼したのでしょうか。

ロジテックさんには、USBメモリのデータ復旧をお願いしました。お客様の写真、お客様名簿、ワインリスト、在庫表などが入ったUSBメモリです。

ある日、そのUSBメモリをパソコンに差して、作業をしている時に、何かの拍子に壁にパキッとぶつけてしまって、そうしたら、メモリが曲がってしまいました。すぐさま抜いて、調べてみると、差し込み口のところが歪んでいます。このとき、よせば良いのに、抜いた後、差し込み口のところを手でいじってしまいました。ああ、どうしようと焦りながら、それでももう一度差し込めば、運良くデータが読めるかもしれない。そしたらデータをパソコンに移動してしまえばいいし。そう思って、差し込んでみましたが、データは読めませんでした。

こうして私の大事なデータが入ったUSBメモリが壊れてしまったのです。

「絶対にあきらめられないデータだったんです」

パソコンにデータは保管していなかったのですか。

していませんでした。わたし、USBメモリというのは、CDとか外付けハードディスクとかと同じ、「データの保管場所」だと思っていたんです。だからウチでは「今年のUSBメモリ」、「去年のUSBメモリ」、「一昨年のUSBメモリ」というように揃えて使っていました。でも世の中では、USBメモリは、「データを一時的に入れて持ち運ぶだめのもの」として使うそうですね。後で知りました。それならそうと、電器店の店頭にハッキリそう書いておいてくれれば、素人の私が間違えることもないのにと思いましたが、後の祭りです。

「そのUSBメモリはあきらめる。データは復旧しない」という選択肢は考えましたか。

それは考えませんでした。いちばん大切なのは、お店にいらしたお客様の写真です。ちょうどその頃、「この間の写真、今度、差し上げますね」とあるお客様にお伝えしたばかりの時期でしたから。お客様との約束を破るわけにはいかないと思いました。

たった一枚の写真と思うかもしれません。でも私とお客様の時間は、その時、そのかけがえのない瞬間しかありません。せつなくて、悲しくて、泣くわ、落ち込むわで二三日は大変でした。

「パソコンに詳しい常連さんに助けを求めたのですが…」

その後、どんな行動を取りましたか。

お店の常連の方で、パソコンに詳しい人に、事情を打ち明けました。3人に話をしましたが、3人とも「それは断線だろう。ちょっと触ってみて、偶然でも何でも断線が復帰すれば、その瞬間にパソコンに差し込んでデータを吸い出せばいい」と言って、実際にトライしてくださいましたが、やっぱり上手くいきませんでした。

保険会社にお勤めのお客様もいらっしゃって、その方は、「データ復旧が保険で下りるかどうか」を調べてくださいましたが、結果としては、私のケースの場合は「USBメモリそのものには保険が下りるが、中に入っているデータの復旧には保険は下りない」という結論でした。残念無念です。

自力でのデータ復旧もダメ、周囲の人に頼んでみても上手くいかなかった。しょうがない、専門家に頼もうと思って、「USBメモリ 復旧」などのキーワードでネットを検索しました。

「はじめは福岡の会社にも問いあわせたのですが…」

ロジテックをお選びいただいた経緯を教えてください。

最初は、別の会社に問い合わせたんです。電話対応もかんじがよかったし、まずはそこに見積もりを頼もうとしたのですが、そこで初めて分かったのですが、そこは福岡の会社だったんです。

うーん、対応は良かったんですけど、この茅野から福岡に送付するのか…と何だか距離で腰が引けてしまいました。

その次に電話をかけたところは、大容量のハードディスクなど大きなもののデータ復旧しか受け付けていないということでした。

そして三番目に電話をしたのがロジテックです。電話して少し話しただけで、私はもうこの会社しかない、ここに頼もうと即座に決めました。

「私はいつも第一印象が大切だと思うのです」

なぜ電話してすぐに心が決まったのでしょうか。

電話で対応してくださった方の印象がとても素敵だったからです。こちらの不安な気持ち、せつない悲しい気持ちを理解して、受け止めてくださるソフトな対応。聞いていて優しい気持ちが伝わってきました。

私、切羽詰まったときほど第一印象で決めるんです。といってもふだんはぜんぜん思い切りよくはないんですよ。右にしようか左にしようか、うんと悩んで迷って、やっとの思いで結論を出して、また悩んで、三日ぐらいしてから、「あのときそう決めたから、これはこれでいいんだ」と自分に言い聞かせるような、そんな優柔不断な性格です。でも、今回のデータ復旧のように、切羽詰まっていて、その場で結論を出さなければいけないときは、気持ちに従います。第一印象で決めます。その感覚を信じながら。

しかも、ロジテックさんは同じ長野県しかも伊那市なので近いじゃないですか。もうすぐにでも自動車を飛ばしてUSBメモリを届けようと思い、そう言いましたが、「わざわざお越しいただいても、調査結果がその場で報告できるかはお約束はできかねます。それではお客様に大変申し訳ありませんので、お持ち込みと宅配と時間的な比較をしても、宅配でもお持ち込みいただいた場合の時間とほぼ同じですので、あとは早く調査結果をご報告できるように迅速に作業を進めさせていただきます」とおっしゃっていただけました。

受付の連絡をもらった翌日にはロジテックから見積もりと「復旧可能ファイルリスト」が届きました。さっそく申し込みをしました。

それから一二度、電話で問い合わせましたが、その時出てくださった方も、とてもとても親切丁寧な方でした。コンピュータに無知な私の質問に対しても、決して上から目線になることなく親切に教えてくださいました。ロジテックはみなさん、気持ちのいい人が揃っている会社なんだなと感じました。

そしてデータ復旧を依頼した当日に復旧データ発送の連絡をもらい、翌日にはUSBメモリのデータがすべて復旧して戻ってきました。お客様にも約束の写真をお渡しすることができて、私は本当にほっとしました。ロジテックさん、このたびは大事なデータを治してくださってありがとうございました。ロジテックの皆さんと出会えたことをとても嬉しく思っています。これからもがんばってくださいね。応援しています。

ロジテック技術者より
コメント

今回はどのような障害だったのか
お預かりしたUSBメモリーは差し込み口が斜めに曲がり、内部回路が断裂した状態となっていました。
どのような技術対応を行ったか
まずUSBメモリを分解することに同意いただきました。その後、USBメモリーを分解して、内部基板を取り出して、断裂箇所の確認、修正を行った上、データ・イメージを抽出しました。そのデータ・イメージを解析し、データを復旧しました。
今回の修復をふりかえって
USBメモリの損傷においては、メモリーICそのものに損傷が及んだ場合、復旧が不可能となることがあります。しかし、今回は、USBメモリーの回路断裂の箇所が少なかったことと、断裂箇所が修正可能な場所だったこと、お客様が破損後のUSBメモリをあまりいじらなかったことなどが幸いし、復旧に成功しました。

お客様のお役に立つことができ、喜んでいただけたことを、技術者として嬉しく思いました。

※ 取材日時 2012年11月
※ 文中の数字、データはいずれも取材時点のものです。

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