データ復旧サービス導入事例

レイモンド大藪保育園

滋賀県彦根市のレイモンド大藪保育園の園長 松尾太郎氏にロジテックのデータ復旧サービスを活用した理由と経緯について詳しく聞きました。

ロジテックさんのおかげで保育士さんたちに怒られずにすみました。ありがとうございます(笑)

レイモンド大藪保育園
■対象ハードディスク
LaCie製 ハードディスク(HDD)
■OS
Windows XP Pro/Home
■復旧スケジュール
解析開始~調査報告 2012/10/26 ~ 10/31
復旧開始~復旧終了(発送) 2012/11/02 ~ 11/02
レイモンド大藪保育園について

レイモンド大藪保育園は、滋賀県 彦根市で、平成23年(2011年)4月に新たに設立された保育園です。一人ひとりの子どもの「やりたい」気持ちと「達成感」を尊重し、心も体も健全な子どもの育成を目指しています。

園児の卒園アルバム用写真データの復旧を依頼

今回、レイモンド大藪保育園では、ロジテックにどのようなデータ復旧を依頼したのでしょうか。

ロジテックには、保護者の皆様に渡す、園児の卒園アルバムで使う写真データの復旧をお願いしました。

当園は今から1年7カ月前の平成23年4月に開園し、最近は待機児童の問題もあるので、おかげさまで当初予定90人定員のところ、104人の園児を迎えることができました。そして来年、平成25年3月は、いよいよ当園 はじめての卒園児20人を送り出すことになります。
保育園としての一つの区切りなので、感慨深い物があります。

卒園のお別れ会のときには、遠足や運動会など行事の様子を撮りためた写真を使って、卒園アルバムのような冊子を作り、保護者の皆さんに手渡そうと計画しておりました。

ところが、その写真データを格納していたハードディスクが、この10月に突然、読めなくなってしまったのです。

「LACIEがある日とつぜん読めなくなりました」

どのように読めなくなったのでしょうか。

データは、LACIEの1テラバイトのハードディスクに格納していました。このディスクは、2年前に、写真データ、動画データの「倉庫」として使うために買ったものです。園児の写真データは、最初はサーバに保管していましたが、写真ファイルはサイズが大きいので、次第にサーバが重くなってしまい、これではいけないと考え、外付けのハードディスクに移し替えたのです。

そのディスクが10月のある日、いきなり認識しなくなってしまいました。最初はケーブルの接触不良かなと思い、USBケーブルを差しなおしてみましたが駄目でした。その他、ハードディスクの電源の入れ直しや、パソコン自体やの再起動も試してみました。またLACIEを別のパソコンにつないでみることも試してみました。しかし、何をやってもディスクは認識できないままです。ここに至り、ついに、このLACIEは壊れたのだ、卒園アルバムのための写真データは読めなくなっているのだとハッキリ分かりました。

残念ながらバックアップは取っていませんでした。正直に言えば、まだ買って2年のハードディスクだし、それが突然、壊れるとは予想していなかったのです。

「プラス思考で、『専門家に頼めば何とかなる』と思いました」

写真データが読めなくなったと分かったときは、どんな気持ちでしたか。

このままでは、第一回の卒園生に渡す卒園アルバムが作れなくなってしまいます。「大変だ、どうしよう」と慌てましたが、その一方で、「大丈夫、専門の会社に頼めば治してもらえる」と、冷静に楽観している自分もいました。

これは性格だと思いますが、わたしは何か重大なトラブルに直面しても、あまり慌てる方ではありません。基本的にプラス指向なので、「何とかなる、大丈夫」と思ってしまうのです。

世の中にハードディスクのデータを修復してくれる会社があるとは知っていました。そういう専門家に依頼すれば何とかしてくれるはずだ、そう考えて、ホームページで検索し、まずはLACIEの製造元であるエレコムのサポートセンターに電話しました。

そこでは「ハードディスクの修理は可能です。しかし中身のデータの修復をご希望なら、それはグループ会社のロジテックの方で受け付けています」という旨の説明があったので、さっそくロジテックに電話しました。

電話に出てくれた方に「LACIEが認識しなくなりました」と伝えたところ、「差し支えなければ、そのLACIEをいったん預からせてください。どこまでデータ修復が可能か、また修復には費用がいくらかかるか、調査の上、見積もりをお知らせします」と説明がありました。

その後、見積もりが来て、データはほぼ直るとのことでした。見積金額にも納得したので、お願いすることにしました。数日後、データは無事に直って帰ってきました。これでひと安心です。

「実は、保育士さんたちには、ずっと黙っていたんです」

ロジテックの仕事ぶりへの評価をお聞かせください。

ロジテックの皆さんは、的確に、過不足無く対応してくださり、データを短期間で確実に復旧してくださるなど、技術の会社にふさわしい良い仕事をしてくださったと思います。

実は、今回、園児の写真が読めなくなったことは、保育士さんには伝えていませんでした(意図して隠した訳ではなかったのですが、直りそうでもあったし、大騒ぎにしたくはなかったのです)。

今回の事例取材を受けることになり、保育士さんに、「実はデータが壊れていたんです」と言うと、「えーっ、そうだったんですか!」とひとく驚かれてしまいました。もし、今回データ復旧が上手くいかなかったら、今ごろ私は保育士さんたちに、どれだけ責められていたか分かりません。ロジテックさんのおかげで助かりました(笑)。

今回、写真データが復旧したので、卒園アルバムは無事に作れます。今回は、どうもありがとうございました。技術者のみなさまにもよろしくお伝えください。

ロジテック技術者より
コメント

今回はどのような障害だったのか
お客様からは「写真データの抽出を」とのご要望でした。症状についての申告は特にありませんでした。
どのような技術対応を行ったか
まずハードウエアに物理的な損傷があるかどうかを調査しました。ハードディスクドライブやインターフェース基板等を調べたところ、インターフェース基板に損傷らしき箇所が見つかりました。次に、その損傷部位を元に、障害経路を想定し、追跡、診断を実施したところ、チップ2つに焼損が見つかりました。幸い、ヘッドやプラッタなどデータ記録部分に異常はないようだったので、まず必要な部位だけ応急的に回路修復を行い、その後、原データを抽出しました。抽出した原データを調査したところ、動作中の接続断が原因と思われる論理傷害が見つかりました。ファイルシステムへの修復を通じ、フォルダー構造を含め、ほぼ障害前のデータ状態に復元できました。
今回の修復をふりかえって
今回のハードディスクは、稼働中に何らかの電気的障害が発生し、それにより論理障害を併発した典型的なケースといえます。このようなケースでは、再稼働や新たな通電によって二次的な物理損傷が発生する場合が少なくありません。特に焼損した2チップのうち1つは、ショート(短絡)モードでの故障であったため、再通電すれば、被害はさらに拡大していた可能性があります。しかし今回は、お客様が再通電をしなかったので、ハードディスク内の重要なデバイスに損傷が生じませんでした。その結果、良好な復旧結果が得ることができ、かつ修復料金を低く抑えることができました。お客様の適切な判断に感謝します。

※ 取材日時 2012年11月
※ 文中の数字、データはいずれも取材時点のものです。

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