データ復旧サービス導入事例

信州ハム株式会社

信州ハム株式会社 情報管理課 高橋秀実氏にロジテックのデータ復旧サービスを活用した理由と経緯について詳しく聞きました。

実績のあるところ、信頼できるところ。データ復旧会社はこの二つを基準に選びました

信州ハム株式会社
■対象ハードディスク
日立製 ノートパソコン内蔵ハードディスク(2.5インチ。30GB)
■OS
Windows XP Pro/Home
■復旧スケジュール
解析開始~調査報告 2011/8/16~8/17(一日)
復旧開始~復旧終了(発送)2011/8/23~8/24(一日)
※ 障害状況や見積回答・支払いのタイミングで納期は変わる場合がございます
信州ハム株式会社について

長野県上田市にあるハム製造の老舗企業。創業昭和16年、年商229億円、従業員数510名

これまでにロジテックを三度、利用

信州ハムが、データ復旧をロジテックに依頼するようになった経緯を教えてください。

ロジテックのデータ復旧サービスは、2011年2月、4月、そして8月と、これまでに三回、活用しました。当社では、パソコンは、基本期に、動く限りはなるべく使いつづけるようにしています。しかし、パソコンの、特にハードディスクの部分は、ある種の「消耗品」ですから、長年使い続けていると、どこかで障害が出ることがありえます。

そうなった時は「寿命が来たからあきらめる」という考え方でもOKなのですが、ときおり、ユーザー部門から「あきらめられないのでデータを復旧してくれ」と依頼が来る場合があります。その場合は、情報システム部門として信頼できる会社を探して、修復を試みることになります。

当社が、初めてデータ復旧をロジテックに依頼したのは、2011年2月のことです。あるユーザー部門のデスクトップパソコンの内蔵ハードディスクが壊れたので、これを修理に出しました。その時、ロジテックを選んだのは、長年お付き合いのある地元のシステム会社から、そういうことならロジテックが技術が確かなので一番良いと推薦があったからです。念のため他社の見積も撮りましたが、ロジテックの提示額のほぼ二倍の金額でした。

その後、2010年4月に再び、データ復旧を依頼。そして2011年8月の今回は、商品課の次長のノートパソコンが動かなくなったので、データ復旧を依頼した次第です。

確実なデータ復旧技術を高く評価

ノートパソコンが動かなくなったのは具体的には。

その次長の言うには、朝、出社して電源を入れたら、フリーズしたので、Ctrl+Alt+Delでシャットダウンした後、再起動してみたが、今度はOS NOT FOUND(オペレーティングシステムが見つかりません)というメッセージが出て、それ以後、まったく動かなくなったとのことでした。

まずはパソコンの保守を頼んでいる会社に、ハードディスクの交換とシステムの再インストールを依頼しました。試しに、ダメモトで障害が起きたハードディスクを別のパソコンにUSB接続してみましたが、やはり認識されず、ハードディスクは完全に駄目になっているようでした。ユーザー部門にそれを告げたところ、「必要なデータなので復旧してくれ」とのこと。例によって、ロジテックにデータ修復を依頼しました。

ロジテックからは調査を依頼した翌日に「おそらく直せるでしょう」との返事が来ました。見積額も適正だったので、修復を依頼したところ、一日で完了。データは無事復旧しました。

ロジテックには、データ復旧ではいつもお世話になっています。これからもユーザー部門から修復の求めがあった場合は、実績のあるロジテックに依頼するでしょう。今後ともよろしくお願いします。

ロジテック技術者より
コメント

今回はどのような障害だったのか
お客様からは「パソコン使用中にOSがとつぜんフリーズした。再起動を試みたが、黒画面に"OS NOT FOUND"という白い文字が現れ、そのまま全く動かなくなった」とのご報告をいただきました。

ハードディスク本体を借り受けて、それをロジテックの解析装置で調査したところ、「ハードディスクの読み書きヘッドが損傷している」、「ヘッド損傷時にプラッタ(データ記憶域)にもキズが入っている」ことが分かりました。

キズがある場合は、電気・機械的な障害に加え、論理的な障害が併発している可能性も高いといえます。比較的、重度の障害でした。
どのような技術対応を行ったか
まずクリーンルーム内で、ハードディスクを分解し、損傷したヘッド部分を交換しました。その後、ディスクを、これ以上、傷めることがないよう、軽負荷でのアクセスが可能な専用装置を使ってディスク上の磁気情報の抽出を行いました。抽出したセクターイメージからファイル管理情報を復元。ファイルシステム全体およびデータ実体の抽出に成功しました。
今回の修復をふりかえって
ヘッド損傷を伴う障害では、損傷したヘッドによるプラッター(記録媒体)へのダメージを最小限に抑えることが重要です。また修復の際は、プラッターにも損傷があるはずだということを前提にして、極力、負荷をかけずにセクターイメージをそっと抽出する必要があります(そうしないと、最悪の場合、交換した正常ヘッドが再び損傷することも起きかねません)

そうした工夫の結果、今回では、不良セクター数が非常に少ない状態で、セクターイメージを取得することに成功、きわめて高い復旧精度が得られました。
お客様の適切な初動も今回の修復成功の要因でした
ヘッド損傷など物理損傷では、その症状に進行性があることが多いのです。つまり「ガリッ」とやってしまったものを、引き続き動かし続けると、「ガリッ、ガリッ、ガリッ」とさらに傷を深くしてしまいます。

つまり、物理損傷の修復は、調査も抽出も、最初の一回で成功させることが重要です。今回は、お客様のご判断により、ハードディスクの動作をONにする「通電」を繰り返さず、ほぼ壊れたときのままの状態で、速やかに調査を依頼していただけました。それにより、ハードディスクのヘッドやプラッターへのダメージは最小限に抑えられ、非常に良好なデータ復旧結果を得ることができたといえます。適切な初動をしていただけたことを、お客様に感謝申し上げます。

※ 信州ハム株式会社のホームページ
※ 取材日時 2011年8月
※ 文中の数字、データはいずれも取材時点のものです。

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