竹内秀樹様
竹内秀樹氏にロジテックのデータ復旧サービスを活用した理由と経緯について詳しく聞きました。
復旧開始~復旧終了(発送) 2012/8/3 ~ 8/6
竹内様は、ある医療電子装置メーカーで、超音波診断装置の基礎研究に携わるエンジニアです。趣味は登山、カメラ、合唱、フルート、オーディオ、生録など多彩。コンピュータも30年前から使い始めています。一番最初に買ったのは、Appleのパフォーマ、15年前に買ったiMacは今でも現役という、物持ちの良いパソコンファンです。
個人データの保管庫だったディスクを、「飛ばして」しまいました。
今回、ロジテックには、個人的データを格納していた外付けハードディスクの復旧を依頼しました。
私はApple派で、15年前に買ったiMacを今も使っています。しかし数年前からiMac内蔵のブラウザが文字化けして使えなくなったので、しかたなくWindowsパソコンを別に用意して、ネットはそちらでやっていました。
ロジテックに依頼したのは、そのWindowsマシンに接続された外付けハードディスクでした。用途は、「自分のプライベートのデータ全てを保存する保管庫」です。
そのハードディスクで、5月頃から「CHKDSKを実行してください」という表示が頻出するようになりました。どうもおかしいなと思いつつも、放置していたところ、ある日、エクスプローラでハードディスクのアイコンが出てこない状態、いわゆる「認識しない」状態に陥りました。
調査したところ、BIOSレベルでは接続できています。しかし、OSレベルでは認識していません。いわゆる「ハードディスクが飛んだ」状態です。これには困りました。ハードディスクの中には、個人的に貴重なデータが格納されており、あきらめるにはあまりにつらいものでしたから。
「とうてい、あきらめられない思い出のデータが入ったディスクでした」
まず登山した時に撮った山の写真が入っていました。私はテントを背負って単独登山するのが趣味です。穂高岳、槍ヶ岳、立山連峰などたくさんの名峰に登りました。登山の途中は、デジカメで山の写真も撮っていました。その数、約1万枚。それがすべてこのハードディスクに入っていました。
そして趣味の生録データ。大学時代はホルンを吹いていました。就職後も市民オーケストラや市民合唱団で、フルート、合唱を楽しんでおり、気違い一歩手前というほどクラシック音楽が好きです。
生録に目覚めたのは、高校時代に、オープンリールでピアノ演奏を録音して以来です。
最近は、友人の演奏会を生録音し、それをCDに焼いて、ジャケットには自分で撮った山の写真をプリントアウトして、プレゼントしたりしていました。
これ以外にも、自主開催した音楽会のプログラムデータなど、人から見たら何でもありませんが、私にとってはかけがえのない思い出のデータがそのハードディスクには入っていたので、ディスクが認識できなくなったときは、「これで自分の過去が全部なくなってしまうのだろうか」と寂しい思いにとらわれました。
「自力でデータ復旧するよう全力を尽くしたのですが…」
まず壊れたハードディスクをiMacに接続してみました。ディスクがFAT32形式だったので、もしかしたらWindowsでダメでもiMacなら認識してくれるかもしれないと淡い望みを持ったのです。しかし、認識しませんでした。
CHKDSKをかければ破損データが復旧できるかもしれないと一瞬考えましたが、「いや、それをやったらデータの並びがグシャグシャになり、直るものも治らなくなる」と考え、思いとどまりました。
データ復旧サービスに頼むことも考えました。しかし、復旧代金は非常に高価だとも聞いていたので、すぐには頼めませんでした。
まずはハードディスク製造元のロジテックのサポートセンターに連絡しました。メーカーであれば、もしやインターフェース基盤を交換するなどの荒技を通じて、ハードディスクを「認識」させられるかもしれない。そう思い、一縷の望みにかけたのです。
しかし、ロジテックからは「非常に重度の障害であり、データは取り出せません」という返答でした。こうなると、やはりデータ復旧サービスに頼むしかないのかと暗い気分になりました。
その後は、ネット検索で、徹底的に情報収集しました。まず探したのは、「自力でハードディスクを復活させるための情報」です。しかし、そうした情報は結局、見つかりませんでした。それと平行して、データ復旧サービス各社のサイトも読み込みました。
当然、なるべく安価な所が良いわけです。「ダメ元で安いところに頼む」という選択肢も一瞬考えました。しかし、データ復旧は、データあるいはハードディスクの手術のようなものであり、一度、失敗すると、もう復旧はできなくなります。
結局、「まずは信頼できる会社から見積もりを取ってみよう。色々なことはその見積もりを見てから考えよう」という結論に達しました。そして、ロジテックでもデータ復旧サービスを提供していることを知り、問い合わせをして見積もりを求めました。
「ロジテックには、『メーカーならではの信頼性』を感じました」
ハードディスクのメーカーとしてのロジテックを信頼していたからです。ロジテックのハードディスクは、中身はウエスタンデジタル、製造はすべて日本、出荷前には全数チェックをしているとのことで、その高品質を以前から高く評価していました。そのような信頼できるメーカーが展開しているデータ復旧サービスならば、信頼性は十分だと考えたのです。
ロジテックからは、見積もりと共に、「データ復旧可能なファイルの一覧」も送られてきました。写真ファイル(.jpg)はすべて「データ復旧可能」とありましたが、生録データ(.wav)は「判定外」と記してありました。ロジテックの技術者からは「wavファイルは、直せる直せないの判断が困難なので、『判定外』という言い方になっている」とのことでした。しかし、「一応、判定外という言い方にしていますが、今回のケースは99%直せると思います」との回答もありました。
しかし、見積もり金額は、やはり、高い…。ここに来て、「データ復旧はあきらめる」という選択肢も真剣に考えました。しかし、家族や周囲からは「思い出って大事だよ。それが元に戻るのなら、その値段はギリギリ出してもいい金額だと思う」と言われ、また心が揺れました。そして、悩んだ末に、最後は、家族や周囲の後押しもあり、申し込みを決意しました。
そして数日後、ロジテックからディスクが届けられました。生録のwavファイルも含め、データは全て復旧されていました。
いろいろ思い悩みましたが、戻ってきたディスクの中の、山の写真を見たり、生録データの音を聞いたりすると、データ復旧をして本当に良かったなとしみじみ思います。