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株式会社サッポロライオン 様

導入事例レポート LAN接続型ハードディスク

株式会社サッポロライオン 様
LAN 接続型HDD+付属ソフトでリアルタイムの自動バックアップ。データ消失のリスクが激減!


年々、パソコンの利用度が高くなる店舗ごとの日常業務
株式会社サッポロライオンは、明治32年(1899年)、東京銀座に日本ではじめてのビアホール「ヱビスビヤホール」を開店したことに始まる。外食産業界のパイオニアとして生まれて100 年以上がたち、ビアホール以外にもさまざまジャンルの飲食店を展開し、全国に約200店舗をネットする外食企業となっている。

そして、その全店舗に導入されたのが、今回紹介するロジテックのネットワーク接続型HDユニット(BOX型NAS)「LHD-LANGシリーズ」である。

現在、同社の各店舗には、さまざまな業務を管理するため、店舗規模に応じて1台から複数台のパソコンが設置されている。パソコンは本部とネットワークで接続され、グループウェアの運用に使われるほか、店舗ごとの日常業務にも使われている。グループウェアのデータは、ネットワークを経由して本部のサーバ側に保存されるが、食材発注や売上管理など店舗ごとの日常業務に関するデータは、すべてパソコン内のハードディスクに保存されている。そして、年々パソコンを利用する日常業務は多くなり、保存されるデータも増える一方である。

このように日常業務のパソコンへの依存度が高まると、パソコンやハードディスクにトラブルが発生し、ハードディスク内のデータが消失しまうと、業務に大きな支障をきたす恐れがある。そのため各店舗では、スタッフが定期的にCD-Rに必要なデータをバックアップするようになっていた。しかし、CD-Rへのバックアップは、スムーズにはいかなかった。

CD-Rでは店舗スタッフへ負担が大きく、バックアップミスも発生した
店舗スタッフにとって、パソコンのデータをCD-Rに定期的にバックアップすることは非常に大きな負担であった。パソコンを使って日常業務をこなすこと自体は、むずかしいことではないが、データをバックアップするには、CD-R用のライティングソフトを起動して、パソコンのハードディスク上から必要なデータを選択し、ソフトを実行しなければならない。このような作業を日々実行するのは面倒なうえ、ライティングソフトの機能を理解し、確実にバックアップするには、多少なりともパソコンに関するスキルが必要であった。

結果的には、店舗によっては日々の業務に追われるために、毎日きっちりとバックアップを取ることがむずかしく、数日間隔になってしまうことが多くあった。そのため、故障によりハードディスクのデータが失われると、CD-Rのデータを戻しても数日前の状態にしか戻せないという問題が発生した。

また、CD-Rへのバックアップでは、ライティングに失敗することもある。トラブル発生時にバックアップしたデータを戻そうとCD-Rを開こうとしても、データを読み取ることができず、その時にはじめて正常にライティングが終了していなかったことに気づくこともあった。さらに正常にCD-Rにバックアップできた場合でも、
CD-Rからハードディスクにファイルを戻すと、ファイルが読み取り専用となってしまうため、上書き保存できないという問題も起こった。

トラブル発生時に本部からデータの復旧方法を指示する場合でも、店舗スタッフによってCD-Rへの書き込み方法が異なったり、バックアップ時のフォルダの指定もまちまちであることから、復旧作業にも多大な手間と労力が必要なことが多く、CD-Rを使ったバックアップ方法は最適な方法とはいえなかった。

そこで、店舗スタッフのバックアップに対する負担を軽減し、確実にバックアップするために、外付けのHDユニットの増設とバックアップソフトによるデータのバックアップが検討されることになった。複数のメーカーのLAN接続タイプのHDユニットを候補となり、さまざまな角度から検討がなされた。そして候補のひとつであったロジテックのネットワーク接続型HDユニット(BOX型NAS)「LHD-LAN シリーズ」がもっとも評価され、採用が決まったのである。

付属ソフトの便利さが決めてとなってロジテックの「LHD-LANGシリーズ」を採用
今回「LHD-LANGシリーズ」が採用された最大の理由は、同製品に付属している簡単バックアップツール「Logitec フォルダミラーリングツール」のパフォーマンスが他社製品と比較して圧倒的に優れていたことによる。

候補の対象となった各メーカーの製品に付属しているバックアップツールは、指定されたドライブ(またはフォルダ)を、決まった時間にバックアップするというものであった。例えば、Dドライブの「データフォルダ」を、毎日17時に自動的にバックアップするというものである。バックアップしたデータを累積して保存できるので、最新データはもちろん、過去にバックアップした時点のデータを呼び出すこともできる。また、バックアップデータの圧縮が可能で、ディスク容量を節約できるというメリットもある。その反面、初期設定が複雑で、バックアップしたデータの復旧(リストア)には、ツールの詳しい操作方法を知っておく必要がある。また、圧縮する場合はバックアップに時間がかかり、CPUに負担がかかるので業務が一時的に滞る可能性もある。

一方「LHD-LANGシリーズ」に付属する「Logitecフォルダミラーリングツール」は、「ミラーリング」という方法でデータをファイル単位で更新しながらバックアップするツールである。ミラーリングは、バックアップ元にあるファイルを、バックアップ先にそのままの状態でコピーするもので、バックアップ元のファイルが更新されると、バックアップ先のファイルも自動的に上書きされる。過去のファイルを呼び出したり、圧縮による保存はできないが、バックアップ元のフォルダやファイル構成と全く同じで、バックアップ先にファイルが存在するので、ファイルをコピーするときと同じ感覚で簡単に復旧することができる。

もうひとつ特長的なこととしては、他のバックアップツールが、1日1回というようにスケジュールで決められた時間にだけ、バックアップを実行するのに対して、「Logitec フォルダミラーリングツール」では、対象となるファイルの変化を常時監視しており、ファイルが更新されると、5〜10秒後(自由に設定可能)には、自動的にバックアップを実行することができる。1日1回しかバックアップを実行しない場合、トラブル発生時に、過去24時間以内の更新ファイルが
失われる可能性があるが、「Logitec フォルダミラーリングツール」なら最悪でも数分前に更新したファイルまでは復旧可能である。

導入目的にぴったりとマッチした「Logitec フォルダミラーリングツール」
「LHD-LANGシリーズ」が採用された理由は、単に「Logitec フォルダミラーリングツール」が ミラーリングによるバックアップであったことだけではない。さらに加えて設定をはじめ操作方法が非常に簡単であること、常駐型プログラムでありながら、CPUに負担をかけず軽快にバックアップできること、そして店舗スタッフに負担をかけずに利用できる点も大きく評価されている。

設定については、バックアップ元とバックアップ先のドライブまたはフォルダ名を指定するだけという簡単さで、複雑な設定は一切不要である。初期設定は本部がおこなうが、これなら各店舗のスタッフでも自分で設定をカスタマイズできそうである。また、リアルタイムでバックアップを実行しても、操作中のアプリケーションが一時的に遅くなるなど業務への影響もほとんど感じられない。タスクトレイには、バックアップの実行中を知らせるアイコンが表示されるのも分かりやすい。

こうして2006年秋に第1弾が導入され、2007年秋には全国約200店舗すべての導入が完了した。各店舗ではCD-Rへのバックアップ作業がなくなり、スタッフからは「すばらしい」という反応が返ってきているそうである。もはや店舗スタッフはバックアップについて何も意識する必要がなくなり、日常業務に専念できるようになったのである。

このように高い評価を受けた「LHD-LANGシリーズ」であるが、採用がためらわれた部分もあった。それは電源が本体内蔵型ではなく、ACアダプタ方式であるために製品本体から電源プラグ部分が抜け落ちる可能性があったからである。しかし、導入後にはむしろACアダプタ方式であったことが、放熱対策という点でよかったということだ。外食産業では店舗スペースの制約から、完全に独立した事務所スペースが取れない店舗も多い。このような店舗では限られた場所に機器が集中するため、熱がこもりがちになり、電源内蔵タイプではドライブが高温になりやすく故障の危険性が高くなるため、結果的にはACアダプタ方式のほうが、ドライブが高温にならず故障のリスクを減らすことができた。

これからはNASとしての機能も活用した運用システムへと発展させたい
次のステップとして、複数のパソコンが設置されている店舗において、ネットワーク接続型HDユニットのメリットを生かしてデータの共有化を進め、どのパソコンからでも同じ業務ができるようにしたいと考えているとのことである。また、「LHD-LANGシリーズ」にバックアップされたデータを、さらに外部のHDユニットなどにバックアップすることで、よりデータの冗長性を高めるなど、各店舗の業務システムのさらなる向上を計画しており、「LHD-LANGシリーズ」を中心としたバックアップシステムの拡充が期待される。
※2008年3月現在の情報です。
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