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株式会社奈良情報システム 様

導入事例レポート Windows Storage Server搭載NAS

株式会社奈良情報システム 様
Windows Storage Server搭載NASで部門内のデータ共有大切なデータを守るセキュリティとバックアップ体制を実現


営業所内のファイルサーバとしてNASを導入
今回は奈良情報システム テクニカルサポート第一グループの升谷氏にご協力いただき、ロジテックのWindows Storage Server2003搭載NAS「LHD-NAS250W」の導入に至った経緯や活用方法をお聞きした。

テクニカルサポートグループは奈良情報システムの営業・保守部門に位置し、主にネットワークの構築と保守を担当している部署である。

今回導入したLHD-NAS250Wは升谷氏が在籍する部署のファイルサーバとして使用されている。利用者は営業マンを含めた事務所内の社員である。

このように日常業務のパソコンへの依存度が高まると、パソコンやハードディスクにトラブルが発生し、ハードディスク内のデータが消失しまうと、業務に大きな支障をきたす恐れがある。そのため各店舗では、スタッフが定期的にCD-Rに必要なデータをバックアップするようになっていた。しかし、CD-Rへのバックアップは、スムーズにはいかなかった。

Linux搭載NASの権限設定に問題
営業所では以前Linuxを搭載したNASを使っていた。Linux搭載NASにはいくつか不満があった。その最たる物がアクセス権限の設定である。「バックアップに対するアクセス権の設定が十分にできていませんでした」(升谷氏、以下同)。

従来のNASの機能を使ってデータのバックアップを行うと、バックアップフォルダが作成される。このフォルダへのアクセス権限が「管理者のみ」「全員アクセス可能」の2種類でしか設定できなかった。

通常の共有フォルダはユーザーごとに権限が設定できたが、バックアップフォルダに全員がアクセスできるのでは権限設定の意味がない。かといってバックアップフォルダのアクセス権を管理者のみにすると、管理者がいないときに何もできない。

「障害発生時、スムーズに復旧・業務継続するためには、この設定では不十分です」。スムーズな復旧ができなければ、重大な機会損失が発生しかねない。

きめ細かいアクセス権限設定ができるWindows Storage Server2003
LHD-NAS250WはWindows Storage Server2003を搭載しているため、フォルダごとのアクセス権限設定をきめ細かくすることができる。○○グループの共有フォルダとそのバックアップフォルダは○○グループのみアクセス可能、といった設定を升谷氏の意図通りに行うことができた。

また、他社製品の場合はアクセス権限がある・ないの2通りしか設定できなかったため、ある部署には閲覧だけさせたいファイルでも「誤って削除するということが絶えませんでした」。しかしWindows Storage Server2003では読み取り専用・読み書き可能などといった権限設定も可能であるため「問題なく設定ができています」。

多様なバックアップ手段で重要なデータを守る
LHD-NAS250W導入以前に使用していたLinux搭載NASは「現在LHD-NAS250Wのバックアップとして使って」いる。自動で全データをコピーする設定にしているため、万が一LHD-NAS250Wが故障してもデータの消失は最小限で済む。

従来はUSB接続ハードディスクにバックアップしていたが、これだと復旧時に各人のパソコンにハードディスクを接続しなければならず「実際に業務が途絶えてしまったことがありました」。

そんな時ネットワーク上のNASにバックアップが存在していれば、各人でアクセス先を変更するだけでよい。

Windows Storage Server2003の優れたバックアップ機能「ボリュームシャドウコピー」
また、Windows Storage Server2003の機能に「ボリュームシャドウコピー」という物がある。「これは気に入っています」という升谷氏の評価の通り高性能なバックアップ機能である。ボリュームシャドウコピーはディスク上の変更があった差分を保存する。このため、誤って消したファイルを復活させたり、変更して上書きした書類を元に戻したりすることができる。

ボリュームシャドウコピーに使用する領域を設定することができ、その容量分だけ履歴を残すことが可能だ。データそのものをバックアップするのではなく、変更の差分のみを保存するためバックアップ元のデータが大きくても、あまり容量を使わなくて済む。

従来のLinuxを搭載した低価格のNASではこのような効率の良いバックアップはできなかった。Windows Storage Server2003搭載NASだからできるこの機能は升谷氏にも「とても助かっています」と言っていただけた。

NASのウイルス対策も実現
升谷氏はロジテックNASの上位機種「LSV-6R」シリーズで動作確認済みとなっているトレンドマイクロ社のウイルスバスターをLHD-NAS250Wにインストールしている※。NASのウイルス対策は盲点になりがちだが、データを共有するという使用目的上ウイルスを媒介しやすいため非常に重要である。

仮にシステムを納入する場合、各クライアントのウイルス対策をキッチリ行っても、ユーザーが個人所有のノートパソコンをネットワークにつなぐことも考えられる。このような場合にNASがウイルスに対して無防備だったら、「ウイルスがまん延する原因になると思います」。NASがウイルス対策できていれば「みんなで共有するデータについては安全だと言えます」。

※ロジテックで動作確認していないアプリケーションソフトのインストールについてのお問い合せにはお答えできない場合があります。

いずれは顧客への提案も
升谷氏はLHD-NAS250Wを部署内での実務に使用し、その高い性能を余すところ無く引き出している。大量導入時の一括設定などの機能がさらに充実すれば、顧客への導入もしやすいとのご要望もいただいた。LHD-NAS250Wに限らずロジテックのWindows Storage Server2003搭載NASのメリットを十分に実感していただけたようだ。
※2008年3月現在の情報です。
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