※2009年2月時点の情報です。現在Testedプログラムは終了しています。
ウイルスバスターで知られるトレンドマイクロ株式会社は1988年にアメリカ・ロサンゼルスで創業し、翌年には日本に本社を移した。以来、日本発の多国籍企業として世界中に拠点、研究所をもつ地球規模のセキュリティベンダーである。
コンピュータやネットワークの発達に伴い「脅威」も劇的に多様さを増してきた。変化を続ける脅威に対応するためトレンドマイクロでは、従来型のソリューションだけでなく、クラウド・コンピューティングの考え方を取り入れたセキュリティ技術基盤「Smart Protection Network」を発表した。また、2008年10月から開始した「Trend Micro Tested プログラム」では、ウイルスバスターやビジネスセキュリティなどトレンドマイクロの法人向け製品と、ロジテックなど外部ベンダーの製品とを、両社が相互に動作確認を行っている。
今回はトレンドマイクロ プロダクトマーケティング課村上憲子プロダクトマーケティングマネージャーとテクニカルアライアンス課 船越洋明マネージャーに、セキュリティソリューションの動向や「Trend MicroTested プログラム」について話を伺った。
トレンドマイクロのセキュリティソフトの内、2つがロジテックのNASで動作確認がされている。「ウイルスバスター コーポレートエディション(サーバ版)8.0/8.0SP1」(以下、「ウイルスバスター Corp.」)と「ビジネスセキュリティ5.0/5.1」である。
「ビジネスセキュリティ5.0/5.1」が中小企業向け、「ウイルスバスター Corp.」がそれ以上の規模向けである。両シリーズはウイルスをはじめとする様々な脅威に対応する機能を持つ。「ウイルスバスター Corp.」はオプションにより機能を拡張することが可能で、多機能かつ使いやすいインターフェースが特長だ。「ビジネスセキュリティ5.0/5.1」はオールインワンパッケージであり、簡単に導入・操作できるのが特長だ。
特に近年、中小企業向け製品である「ビジネスセキュリティ5.0/5.1」の引き合いが増えているという。中小規模の企業でも、公共事業や大手企業の仕事を受注する際、どのようなセキュリティ対策が行われているか報告を求められることが多くなったためだ。セキュリティ対策の実施はビジネス獲得の前提条件になっているともいえる。
トレンドマイクロから提供している製品において、対応機器や対応OSなどに問題がないにも関わらず、特定の組み合わせで円滑に動作しない事象が過去に確認されることがあった。このような問題を回避し、販売パートナーやエンドユーザーに安心してセキュリティ対策を実施していただくために2008年10月から開始したのが「Trend Micro Tested プログラム」だ。
「Trend Micro Tested プログラム」では、様々な分野における代表的な製品とトレンドマイクロ製品との動作確認を、製品ベンダーとトレンドマイクロが主体となって行うものだ。ウイルス対策製品はOSのコアに近い部分で動作するため、販売パートナーは製品の動作検証を行った上でエンドユーザーに納入することが求められていた。本プログラムにて、製品ベンダーとトレンドマイクロの両者が緊密に情報交換をしながら動作確認を行うことで、販売パートナーは安心してエンドユーザーに提案することができるようになった。
インタビュー時点では「Trend Micro Tested プログラム」が開始して3ヶ月が経過していたが、「販売パートナーからの反響が非常によい」(船越氏)という。
2009年はさらに2〜3社の製品に参加してもらうことを目標としている。少ないと思われるかも知れないが「1社1社、質の高い動作確認を行うため」(船越氏)である。既に確認済みの製品もバージョンアップが行われればその都度検証を行う。クオリティを高く保ちプログラムの信頼性を維持していく考えだ。
また販売パートナーだけでなく、今後はエンドユーザーにもさらに「Trend Micro Tested プログラム」の認知度を向上させる必要がある。オリジナルロゴも知名度向上の一環である。トレンドマイクロとロジテックなどの協力ベンダーの双方で統一されたロゴを使用して、カタログなどでもわかりやすくプログラムをアピールしている。
トレンドマイクロ テクニカルアライアンス課
船越洋明マネージャー
「Trend Micro Tested プログラム」推進にあたってトレンドマイクロが注目したのがNASだ。汎用的なファイルサーバよりも構築コストが低いため、中小企業で注目されつつあるが「主流はLinux搭載NASだったためセキュリティ対策が提案しづらいなと思っていた」(村上氏)。また、NASのOSがLinuxだといってもその中に保存されるファイルはWindows向けのデータであるため「NASの中では発病しなくても、データを扱うWindowsマシンで発病してしまったら元も子もない」(船越氏)。
この市場にどのようにアプローチするか検討していたときに、ロジテックから協業の提案があった。ロジテックのNASはWindows Storage Server(WSS)を採用しており、WSSベースのNASであれば「セキュリティを組み合わせて提案しやすいし、既に構築されたWindowsネットワークへの親和性が高い」(村上氏)ことから協業を決断したのだ。
Linux搭載NASは売って終わりという側面が否めないものの、WSS搭載のNASであれば保守などその他のソリューションも含めて提案しやすく、販売パートナーにとってもメリットが大きい。セキュリティ対策の裾野を広げるという意味でも今回の協業は画期的といえる。
セキュリティソフトは既に単体で提案する製品ではなく「インフラ」として導入される段階に来ている。ソリューションとして提案するには組み合わせる製品同士が確実に動作しなければならない。「Trend Micro Testedプログラム」はその時に障害にならないように選定されている。今後も「お客様が必要としているだろうと思う分野にフォーカスしていきたい」(村上氏)。
NAS分野でいち早くプログラムに参加したロジテックの製品とともに、今後ますます提案しやすいソリューションとなるに違いない。
トレンドマイクロ プロダクトマーケティング課
村上憲子プロダクトマーケティングマネージャー
※TRENDMICRO、およびウイルスバスターは、トレンドマイクロ株式会社の登録商標です。
各社の社名、製品名およびサービス名は、各社の商標または登録商標です。
Copyrightc 2010 Trend Micro Incorporated. All rights reserved.
※掲載の内容は、2009年2月制作時のものです。内容は、予告なく変更される場合があります。
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