福井キヤノン事務機は福井県内を中心にキヤノン製ビジネスプロダクトの販売・サービスと各種ITソリューションの提案・サポートを行っている企業である。100%地元資本・地元人材によって設立され、まもなく創立40周年を迎える地域ディーラー。お客様本位の経営をめざし、独自性の高いサービスを幅広く展開している。
また経営品質の向上にも熱心に取り組んでおり、2006年には財団法人 日本生産性本部が運営する日本経営品質賞を受賞した。
福井県は土地柄、中堅・中小企業(Small and Medium Business:SMB)が多い。SMBでは大企業と比べて予算が限られていることもあり、いかにコストパフォーマンスの高いソリューションを提供できるかが鍵になる。しかしSMBにおけるITソリューションが大企業と違うのは規模の大小であって、必要とされる機能が大きく異なるわけではない。機能面での品質を落とすことなく、低コストを実現する必要がある。
この相反する難しい問題に福井キヤノン事務機では様々な観点からソリューション商品の開発、提案を行っている。その一つがロジテックNASのアプライアンス(特定の機能に特化したコンピュータ)としての活用である。小規模なネットワークで汎用サーバの導入が難しい場面でも、ロジテックのNASならコスト面、性能面の要求を満たせる。そんな環境が増えてきているという。
今回は福井キヤノン事務機 ソリューション営業開発チーム チームリーダー 梅村紀弘氏、情報ソリューション営業グループ 岩田正明氏にお話を聞いた。
最近の社会情勢に合わせてSMBに求められるITシステムに変化が起こっているという。特に内部統制の影響は大きい。非上場企業に法的な義務はないが、元請けの大企業が内部統制による基準を定めていれば、それに準じたシステムを要求されるようになったのだ。
その要求の一つにユーザー管理があり、具体的にはActive Directoryの導入を要請されることが多い。このためネットワーク上の様々な機器でActive Directoryへの対応が求められることになった。
もちろんファイルサーバも例外ではない。従来小規模なネットワークではLinux搭載NASがファイルサーバとして使われることが多かった。しかしActive Directoryに簡易的な対応しかできないLinux搭載NASは使い勝手が悪い。
その点Windows系OS搭載NASならActive Directoryへの対応は万全であるため、扱いやすい。
福井キヤノン事務機では古くからWindows系OS搭載ストレージ製品を取り扱っていた。しかしコストメリットがあまりないものばかりだった。またRAIDのリビルドに失敗しやすいなどの問題があった。一時は「NASを止めてしまおうかという話もあった」(梅村氏)。
そんな時期にロジテックのNASを知った。エレコムの担当者から動作検証をやって欲しいと勧められてテストすることにした。「正直最初はスペックなどを見て大したことないのかなと思っていました」(梅村氏)。
しかし実際にテストを始めると印象が変わった。十分な性能を発揮したのだ。それだけでなく「他社製品と比べてもパフォーマンスが良かった」(梅村氏)。データアクセスが集中したときなど、使い込むと他社製品との安定性の差に気づいたという。
ハードウェアの堅牢性もロジテックは優れていた。実績のあるパーツで構成されており安心感があるという。今のところエンドユーザーに導入したロジテックのNASは「一度も壊れたことがない」(岩田氏)。
またロジテックのNASは本体の性能だけではなく、メーカーのサポート体制も評価していただいている。エレコムの営業担当が細かいサポートを行い、技術的なサポートが必要なときはロジテックの担当者も連携して対応する。この点でも安心してエンドユーザーに導入を勧めることができるという。
福井キヤノン事務機株式会社
ソリューション営業開発チーム
チームリーダー 梅村紀弘 氏
ロジテックNASの性能であればファイルサーバとしてだけ使うのは宝の持ち腐れだと思われた。そこでWindows Storage Server搭載NASならではの用途を検証していった。そこから出てきたアイデアがNAS本体にソフトをインストールして使う、ということだった。まだロジテックのカタログにNAS動作確認ソフトが掲載される前のことである。
バックアップソフトの搭載など独自に検証する中で、「一番しっくり来たのがウイルス対策ソフトの搭載だった」(岩田氏)。
福井キヤノン事務機株式会社 情報ソリューション営業グループ
岩田正明 氏
福井キヤノン事務機の顧客の中でも小規模なユーザーは個々のクライアントPCにウイルス対策ソフトをインストールしているだけで、管理サーバまで導入していないことが多かった。
管理サーバがないと各クライアントのバージョンが最新に保たれているか、ウイルス対策ソフトなしでネットワークにつながっているクライアントが存在していないかといった管理ができない。これではセキュリティ的に問題がある。
そんな状況の中、キヤノンITソリューションズでウイルス対策ソフト「ESET NOD32 アンチウイルス」の販売が始まった。動作の軽いESET NOD32アンチウイルスは小規模ユーザーに最適だった。さらにESET NOD32アンチウイルスにはクライアントを集中管理するためのツール「ESET Remote Administrato(r ERA)」が用意されており、管理サーバからクライアントPCの設定内容を確認したり、パターンファイルのアップデートを行うことができる。
ところが小規模なネットワークではERAのために専用サーバを用意することが難しい。「ウイルス対策ソフトの管理サーバを専用に立てるのは抵抗があるお客様も多い」(岩田氏)。
そこで検証でも十分な性能を発揮していたロジテックのNASが利用されることになる。ERAをNASにインストールすることで、管理用マシンとして活用できるのである。新規に管理サーバを導入する場合と比べ、大きくコストダウンできる。性能面についても「なんら問題はなかった」(梅村氏)。
ESET NOD32アンチウイルスとロジテックNASの組み合わせは、それだけでセキュリティソリューションとして提案できる。元々サーバを持っていないような小規模なユーザーでも低コストで導入でき、しかも高い効果が見込めるのである。
このように福井キヤノン事務機はスタッフの優れた技術 力と好奇心により、質の高いソリューションを生み出し続けている。その中でロジテックNASに単なるファイルサーバに止まらない可能性を見いだした。今回はウイルス対策ソフトだったが、ロジテックNASで動作するソフトは他にも考えられる。今後も新たなソリューションの誕生が期待できそうだ。
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