


■昭和60年頃
この頃の一般ニュース
○つくば科学博開催
○阪神タイガース優勝
○ヒット曲で言えば「ミ・アモーレ」、ドラマで言えば「ふぞろいの林檎たち2」
この頃のPC関連ニュース
○インテル株式会社、32ビットCPU「80386」を発表。
○マイクロソフト株式会社、「MS-Windows 1.0」を発売。

兄: さてと、これが現存する最古のロジテック総合カタログだ。
松: 最古のカタログ! するってぇと、なんたら古墳とかから掘り出されたんですか?
兄: そうだ、だからこのカタログには縄文式土器とか、遮光器土偶なんかが掲載されて・・・いるわけねぇだろ!!
このカタログは発行日付が入っていないんで、いつのものかはっきりしないんだが、掲載されている機種から見て大体、昭和60年10月くらいだと思う。
松: 昭和60年というと・・・戦時中ですね。
兄: 違う! 昭和60年といえば今から17年前、バブル経済の好景気が始まった頃だ。株価も土地も天井知らずであがって、みんなの財布がずーんと重かった頃だ。
松: うーん、なんてうらやましい。おいらの財布なんか風が吹けばふわぁとどっかに飛んじまうくらいだ。ところで、これが総合カタログのVol.1なんですね。
兄: そうじゃねぇ。
松: どうして?
兄: 前にも言ったけど、初期の頃の総合カタログは、1年とか半年とか節目の時期に不定期刊行されていたんだ。だから、Vol.番号をつける必要もなかったのさ。それより、このカタログの内容を今のものと比べるとすごいぞ。例えば、このハードディスク・・・。
松: うわぁ。40GBで\398,000! すごい値段ですねぇ。
兄: (バシッ)単位が違う! 40MBで\398,000だ。
松: メガバイト? それってMOかなんかの容量の単位じゃないんですか?
兄: ハードディスクだって、昔の容量の小さなドライブはメガバイトを使うんだ。1GBは1,000MB。いま40GBのハードディスクが大体\20,000〜\30,000だから、当時と今とで、価格は1/20くらいに、容量は1,000倍くらいになったわけだ。
松: ふえぇ!!
兄: だから当時はハードディスクを使えるようなお金持ちはほとんどいなかった。パソコンにはフロッピーディスクドライブが2台取り付けられていて、1台にシステムディスクを入れて、もう1台にデータディスクを入れるというのが当時の「とれんでぃ」な使い方だったわけよ。
松: ふーん。フロッピーディスクがトレンディだったのか・・・。でも、アニキィ。そんなことを言うと歳がばれますよ。
兄: ・・・と、うちの親父が言っていた。(ということにしておこう。)
それより、なぁ。俺はこのカタログですごいもんを発見しちまったぞ。(・・・と話をそらす。)ほら、これだ、この「LOD-200」ってやつ。
松: なんですか、こりゃ!? MOに似てるけどちょっと違うようだし・・・。
兄: バ○やろう。この頃にMOなんてあるわけがねぇだろう。
こいつは追記型光ディスクというやつだ。
松: つ、ついひか、ひかでぃ・・・イテェ、舌を噛んじまったじゃないですか! 何ですか、その「ついピカピカディスク」ってのは?
兄: おまえにゃわかんないだろうが、追記型光ディスクってのは光技術によって1回だけ書き込み可能なリムーバブルディスクなんだ。こんなMOもCD-ROMもない時代から、ロジテックは光技術を使った周辺機器を発売してた。なんて革命的な・・・。
松: アニキィ、そんな自己満足に浸ってないで、さっさと総合カタログVol.1の紹介へ行きやしょうぜ。

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