ケーブルなしでインターネットに接続できる無線LANは、便利な家庭内ネットワークとして広く使われている。その次のステップとして今高まりつつあるニーズは、より速く遠くまで、安定して接続したいというものだ。さらにプリンターや外付ハードディスクなど、より多様な機器を共有したいというニーズもある。この背景には、ノートPCだけでなくゲーム機やスマートフォンにも無線LANインタフェースが内蔵されるようになったという事情がある。
こうした時代のニーズに応えるべく、ロジテックは無線LANブロードバンドルーターのラインアップを強化。USB機器の共有にも対応した「LAN-WH300N/DR」「LAN-W300N/DR」「LAN-PW150N/DR」の3機種をリリースしている。
上位機種のLAN-WH300N/DRとLAN-W300N/DRは、2009年9月に仕様が確定したばかりの最新規格「IEEE802.11n」に対応していることがポイント。最大300Mbpsの伝送速度を得ることができる。階数が多い戸建てや壁が多い構造の建物では、外部アンテナを標準装備したハイパワー版のLAN-WH300N/DRを選ぶとよいだろう。
一方、マイクロタイプと呼ばれるLAN-PW150N/DRは、手のひらサイズ(幅83ミリ奥行き79ミリ高さ17ミリ)のコンパクトさが魅力。ちょっとしたスペースにも置ける。
これら3機種は、無線LANで接続されたPCなどから共有できるUSBポートを1基装備しているのが特徴だ。共有の対象となるのは、USB接続プリンターのほか、複合機、スキャナー、外付ハードディスクといったUSB機器だ。双方向転送などの高度な機能もサポートしているので、共有したプリンターのインク残量などもPC側から確認できる。さらにLAN-WH300N/DRとLAN-W300N/DRでは、USBハブを使うことで最大4台までのUSB機器を同時に共有できる。
USB機器を共有するメリットとして挙げられるのは、場所をとりがちな周辺機器をスマートに活用できること。例えば、高性能な複合機を1台買って接続すれば、いちいち周辺機器がある部屋へ移動しなくても、家族みんながそれぞれの部屋から好きなときに利用できるようになる。無線LANの活用方法を広げる周辺機器として注目だ。